クレヨンしんちゃんの街

　気分転換に埼玉県春日部市へ。埼玉在住とは言っても大宮とさいたま新都心以外は滅多に行かない。「小江戸」と呼ばれる観光地、川越に何度か行った程度。春日部は自宅からクルマで１時間ちょっと。人気アニメ「クレヨンしんちゃん」で有名な街。

　特に「クレヨンしんちゃん」ファンではないのだけど、舞台となった聖地と言われる場所をめぐってみる。春日部駅近くのイトーヨーカ堂には「しんちゃん」グッズや原画が並びコーナーが。

　街中はラッピングバスが走り、観光案内所「ぷらっとかすかべ」に立ち寄ると、ここにも「野原しんのすけ」に因んだものが沢山。インバウンドで韓国や中国からのお客さんも多いらしい。

　ただ、世田谷の桜新町が「サザエさん」一色、鳥取の境港が「ゲゲゲの鬼太郎」に染まっているように、もっと「しんちゃん」色を打ち出したほうがブランディングとしてはいいかも…。

　せっかく初めて春日部の地に降り立ったので、地元の名菓、紫芋を練り込み、藤色が特徴のうどんを食べてみることに。まず最中は…栗餡が甘くて美味しい。見た目も外国人受けしそう。

　有名店の「つたや」で藤色が映えるうどんをすすってみると、なんとコシのあること！　風味は蕎麦ともうどんとも違う、芋を使ったんだなという感じ。味は…ふ・つ・う。

　観光資源が乏しいと言われる埼玉。たとえば春節を迎えた中国人を惹きつけるようなものはないのだけど、良い街は多い。総じてブランディングとＰＲが上手じゃないのかなと思う。日本に住む外国のインフルエンサーを揺さぶる打ち出しができれば、オラ、もっど良くなると思うど～。