3泊4日で台北に行ってきた。現地でブログの更新ができず、きょう、まとめて(笑)。主な目的は、1月13日に迫った台湾総統選挙の自己取材。文化放送の仕事ではないので自由に動けるから。街では写真下のようなラッピングバスを発見。繁華街では、台湾民衆党・柯文哲氏のキャンペーン隊と遭遇した。
選挙は、蔡英文総統の後継で親米派の民進党・頼清徳氏と、親中派の国民党・侯友宜氏の争い。立法院(国会)を訪ね、蔡総統の側近、郭国文立法委員に話を聞いたら、頼清徳総統&蕭美琴副総統(前駐米大使で母は米国人)のコンビにしたくない中国が介入して、相当、国民党の候陣営を支援しているとか。
あとは、直近の支持率で、頼氏35%、候氏32%、柯氏17~20%と「不動の3位」になっている状況を受けて、柯氏の支持者らが「棄保」(勝てそうにない候補から勝つ見込みがある候補に投票)をするかどうか。それをした場合、頼氏と候氏のどちらに行くかが焦点か…。
詳しくは、今月16日にアップするプレジデントオンラインに書いた。岸田政権の動きも、「もうここに極まったな」という感じで今後が注目だけど、台湾総統選挙も日本の選挙と同じに考えるべき。頼氏が勝てば、中国は武力行使も視野に台湾統一に動き、候氏が勝てば、強制的に平和統一しようとするだろうから。
台北で京セラ系企業で働いている藍紀堯さんにも話を聞いた。藍さんとは、若者で賑わう西門町エリアで街頭インタビューもした。民進党と国民党が2期8年ずつ交互に政権を担ってきた台湾。蔡英文民進党政権の次は国民党という声や「中国との戦争は回避してほしい」という声が多かった。
台北は人口250万人。名古屋と同規模で、東京やソウルよりは小ぶりなのだが、街の至る所で中国のミサイル攻撃に備えたシェルターを見かけた。台湾全体で10万か所整備されてるからね。武力行使を受ければ第2のウクライナ、強制統一されれば第2の香港…台湾をそうしてはいけないと強く感じた。
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