台北~頼清徳勝利で見えたこと

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 台湾から帰国~。台湾総統選挙を見に台北に行ったのに、グルメばっかりじゃねぇ(笑)。きょうはまともなことを書くよ。民進党・頼清徳氏の勝利は、私としては「オメ!」なのだけど、得票率4割(558万票)で、同時に実施された立法院選挙で国民党に第1党を奪われたことは喜べまい。

 選挙の終盤戦、「民主的価値を守るか、権威主義に屈服するか」と訴え続け、台湾総統府前の凱達格蘭大道(ひまわり運動など歴史の舞台)で15万人の聴衆を集めた割には苦戦した。

 それでも民進党支持者は「天然独」と呼ばれる「私は台湾人」と答える若い世代が多い。集会に行くと年寄りだらけの国民党とは違う。台湾民衆党の柯文哲氏も370万票で善戦したけど、やはり若者の支持。

 民進党や台湾民衆党は外国人の私にも気前よく応援グッズをくれるのだけど、国民党は売ってる(せこ!)。中国の習近平総書記としてはあてが外れたね。今後は軍事演習と貿易規制で圧力をかけるのだろう。

 頼清徳氏の任期は2024年5月~2028年5月まで。その間に、習近平は総書記として4選がかかる2027年10月の共産党大会を迎える。台湾統一は公約なので、さあ、他にどんな手に出てくるか…?

 頼新政権は、1院制の立法院で国民党に第1党を奪われたので、下手をすると予算は通らず国防力の強化もままならない可能性もある。中国も国民党を上手に使って民心の揺さぶりに出るはず。

 現地では、講談社北京の副社長を務めた「現代ビジネス」編集次長の近藤大介さんともホテルで会い、そんな話をして別れた。近藤さんも出張ではなく休みを取って自腹で取材にきたとか(さすがです)。

 台湾は中国語で自由に話せる最後の砦だから守らないとね。私は帰ってきて、ダイヤモンド社の編集者、松本さんに原稿を送ったとこ。近くアップされるので何か押してくれるとありがたいです(笑)。

 さて、グルメに戻るけど、最後に桃園国際空港で「もうひと勝負」と思って食べたのが、台湾風の巨大フライドチキン。西門町の通りや士林夜市などで必ず見かけ、若い女の子がかぶりついているので購入。セットで220元(=1100円)と台北で食べた物の中で一番高い。感想は…「ふ・つ・う」。

 

 

 

 

 

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