日本から女子大👧🏻は消える?

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 きょうの京都は36度越え。勤務先の大学がある大津も35度とともに猛暑日。大学キャンパス内にはこんな幟が登場した。きょうは3コマある日だったものの、うち2つは「中間レポート」を書かせる日で、自分が喋る時間が少ない分、楽だったはずなのに暑さでぐったりだよ。

 レポートに取り組む学生たちを見ながら思い出したのはきのうのニュース。日本最大の女子大、薬学部など13学部を擁する武庫川女子大が2027年度から共学化するという話。 

 実は私、女子教育とは浅からぬ縁。大妻女子大で4年間非常勤講師を務め、他に短大講師を2つ。アイキャッチに使った写真は、大妻の学生が当時の勤務先、文化放送を訪ねてきたときのもの。

 大妻での担当科目はアクティブラーニング型で、ホテルの総支配人を招き、羽田空港などへも学生を引率し、講義には政治も織り交ぜ、職員と一緒に「女性活躍」の時代にふさわしく…と工夫したものだ。

 実学中心の教育や行き届いたキャリアサポートなど女子大には女子大の良さがあり、武庫川の場合も「女子大だから」と入学した学生や勧めた保護者も多かったはず。それが「女子大」ブランドを捨てる…。

 だから、さっそく反対の署名運動が起きているんだよね。それだけじゃなく、武庫川のようなマンモス女子大が共学化すれば、関西中堅私大の受験地図が変わり、他の女子大は淘汰される可能性も。

 少子化で1年間に子どもが68万人しか生まれない時代。定員充足率の低さで言えば、関西では神戸女子、大阪樟蔭、光華女子、平安女学院、関東でも跡見や東京家政学院、白百合や東洋英和あたりは危険水域。

 関西ではノートルダム女子大の学生募集停止ショックが残る。10年後に女子大で生き残れるのは数校かもね。そもそも日本に800も大学があるのは多すぎるし。幸い、勤務先の大学は共学で魅力も多いので、キャリアセンター長として「出口」を良くし受験生にアピールできたらと思ってる。

 

 

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