大妻女子大学での夏季集中2日目。きょうは、東京ステーションホテル総支配人、藤崎斉さんをゲストにお招きしての座学&ホテルでのフィールドワーク。藤崎総支配人からは、大正時代に建てられ、戦火と震災を経て今の形になった歴史とそれにまつわるストーリーが…。
とりわけ印象的だったのは、「隣に負けまい」という競争は同質化を招くだけ、という話。消耗戦になるだけで後追いした資金力がある企業が勝つだけ。それよりも独自化が大事だという主張。
東京ステーションホテルは3階建てで部屋も広くない。眺望や空間では、近隣のマンダリンやペニンシュラなど外資系には勝てない。ただ、伝統やサービスという「有るもの」で勝負できている。
「無いものを嘆くな、有るものを活かせ」とは松下幸之助翁の名言だが、それを実践しているのが、藤崎さん率いる東京ステーションホテルなのだ。(上の写真はプレミアムスイートだから広い)
川端康成や江戸川乱歩、松本清張らも宿泊し、小説の舞台にもなってきたホテル。その館内を学生とともに歩いていると、これまでホテルを築き上げてきた人たちの知恵と工夫、それを100年後も残そうとする現スタッフの心意気を感じた。
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