蔡英文、最後の「双十節」演説

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 国内外の識者と話をしていて思うのは、中国が台湾に侵攻する「台湾有事」の危険性は、来年がひとつのヤマになるのでは、という点。日本の木原防衛相が訪米し、旧型のトマホークでいいから前倒しで購入したいと伝えたのは、日米双方で危機感が高まっているから。

 そんな中、開かれた台湾の「双十節」(建国記念日)の祝賀式典(写真上:昨年撮影)。その式典で、蔡英文総統は、中国に対話を求める一方、国防力増強の必要性にも言及した。台湾は先日、全土で大規模な防空訓練を実施したばかりだけど、それだけ緊迫してきているってこと。

 横浜の中華街でも写真上のような祝賀行事が。来年には蔡総統が2期を終えて退任し、アメリカも大統領選挙を迎える。日本も総裁選挙を控える。権力の空白が生じやすい年になるので、スキを突く形で習近平が軍に命令を下す可能性は十分あると思っている。(写真下:テレビ朝日の画面)

 日本としても、「ブロック4」という旧型のトマホークを購入したのは、早まるかもしれない台湾侵攻への備え。あとは南西諸島にシェルターを作るのが急務。蔡英文総統にとっては任期最後の「双十節」演説。来年はその場に誰がいるのか、1月の総統選に向け、私も12月には台湾に飛ぶ。

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