宗男の言い分

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 表題の「宗男の言い分」とは、2002年にジャーナリストの歳川隆雄さんと二木啓孝さんが共著で出した本のタイトルだ。私は宗男さんにも世話になり、著者の2人とも仲良くさせていただいているが、今、改めて「宗男の言い分」が問われている。

 宗男さんの公式ブログには、「政治家が自分の認識を述べるのは当たり前で、それを否定する権限は誰しも持ちえない。「一にも二にも停戦」で、紛争が長引くと尊い命が亡くなる。それを守るには戦争をやめるしかない。瑕疵があるのは、事務的連絡が遅れただけ。それ以外指摘を受けることはない」

 このような宗男節が躍る。維新の党紀委では映像が流され、「ロシアの勝利を信じる」と語った部分が流されたそうだが、西側が物資をウクライナに供与せずロシアが優勢になれば、確かに局面は大きく変わり、停戦へと向かうかもしれない。ただ、非合法的に奪われた領土はロシアのものになる。

 維新も海千山千の宗男さんをすぐには除名できず、明後日に決定を遅らせた。宗男さんは信念を貫いただけのことで痛くも痒くもあるまい。私は「ロシア勝利」に異論はあるものの、こういう政治家がいてもいいと思っている。何も動かない(動けない)政治家よりもはるかに、ね。

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