流すより固められなかったのか

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 福島第1原発で溜まる処理水の海洋放出開始日が24日に決まった。「地元理解」という2015年の約束が反故にされた形。処理水を貯めておくタンクは98%埋まっている状態だから、どうにかしないといけないのは事実。しかし、コンクリで固めるとか他の手はあったはず。

 いったん放出を始まれば30年続く。岸田さんは「政府が全責任を負う」と言うけれど、30年後には岸田さん世代の政治家は生きてない。福島以北の漁業者が生業を継続できるのかと考えたとき、本当に無責任な決定だと思う。

 小名浜底曳網漁協の専務理事や線量などを測っているNPOの顧問の方たちに電話。NPOの顧問で環境分析の専門家、天野光さんは、「流されるのはトリチウムと放射性炭素と62核種だけではない。すぐに実害はなくとも数年後には出てくる」と語る。

 地球を汚染させている中国が何を言おうが構わないが、漁業関係者の生計、消費者の健康に悪影響を与える決定は看過できない。岸田政権が進める防衛力強化などは賛成だけれど、原発政策には「NO」を突き付けたい。国民を守るために必要なのは、反撃能力ミサイルだけじゃない。

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