日本大学アメリカンフットボール部員が大麻など薬物所持で逮捕された事件。林真理子理事長の会見は、「薬物などない」とした自身のマスコミ対応への謝罪で始まった。しかし、去年からの内部告発、そして薬物発見から警視庁に報告するまで時間がかかった点は依然として腑に落ちない。
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酒井学長は「7月6日に満ち物を調べたとき、茶葉が入った袋と容器を見つけたが、これが違法性があるものとは思わなかった」と釈明した。林さんも「隠蔽と言われるのは遺憾。こうして会見という説明の場も設けている」と反論したが、うちの番組で語る歯切れの良さはなく、緊張からか噛み噛み。
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悪質タックル事件のあと林新体制が発足して1年余り。林さんらに旧田中理事長体制下で培われてきた下部組織から、情報が正確かつ迅速に上がっていないのではないか、という思いを禁じ得ない。日大は名門だが、教員採用も日大卒を優先するように身内に甘く閉鎖的な組織のままではないのか。
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今回の事件、入手経路が明らかになれば北畠容疑者以外にも逮捕者が出るかもしれない。そんなとき、1年余前の理事長就任会見で「体質や風土の改善に努める」と宣言した林さんら執行部がどう説明するのか、日大にはこれを機に本当に生まれ変わってもらいたい。
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